ko.mo.re.biのカット①「ベースカット」
ko.mo.re.biのカットの手順は、例外もありますが、まず髪が濡れた状態で髪形のベース(形)を作りこむ『ベースカット』、そしてドライ後に髪の量感や質感を作りこんでいく『ゾーンセニング』を施していきます。
そして、ドライカットは必要であれば梳きバサミも使いますが、ほとんどの場合ベースカットで使用する『ブラントカット用の鋏』で量感、質感を調整していきます。
☆なぜベースカットできっちり土台の形を作るのか☆
日本人の頭の骨格は、もちろん個人差はありますが、多くの場合、正面から見た時、ハチが張る、こめかみ辺りから下は垂直に近い平。横から見た場合、つむじの辺りはストンと絶壁、骨格の張り出しが低い位置にある、下膨れになりやすい、といった特徴があります。
これは、適当に切ってしまうとメリハリのない、正面から見たら四角くて毛先だけ跳ねやすく、横から見たらつむじ辺りがストンとして、めりはりなく下膨れ、という風になりやすいという事を意味します。
髪質も欧米人に比べて固く、直毛や様々なタイプのクセ髪が多様に見受けられます。
以上の理由から、日本人は適当にカットしてしまうとまともな髪形になりにくいという事になります。
そのためko.mo.re.biのカットは、そういった条件の中で洗練された髪形の「土台の形」を作るため、しっかりベースを作りこむところから始まります。
また、現在は様々なヘアスタイルがあり、また生活の中での髪の扱い方もお客様によって全く異なります。
そういった、一人ひとりのお客様にカスタムメイドしていき、再現性の高い髪形を作るためにもクオリティの高いベースカットが必須となります。
しかし、特にこのベースカットという技術は正しい髪の知識を持ち、正しいトレーニングを反復的に積み重ねなければなりません。そしてサロンワークに追われ、トレーニングをしなくなるといつの間にかミリ単位の感覚がずれてきたりもします。
僕らはそういった感覚を常に体の真ん中で捉え、研ぎ澄ませていくために努力をしています。
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