ko.mo.re.biのカット②「ゾーンセニング」
ゾーンセニングというと分かりづらいかと思いますが、セニングとは一般的にいう「梳く」という事です。
そしてそれを頭のそれぞれの部位(ゾーン)に応じて的確なセニングを施す事をゾーンセニングと言います。
一言で梳くといっても、たくさんの梳き方もあるでしょうし、多岐にわたる梳く道具(梳きばさみやレザー等)という物も存在します。
結論から申し上げますと、作りたい髪型がしっかりできて、髪を傷ませずに再現性あるバランスを生み出せるのであれば、どんなやり方でも構わないと個人的には考えております。
ですが今回はカットにおいて、先にお伝えしました通り大切なベースカットを丁寧に施しても、やり方を間違えてしまえば、そのきっちり作ったはずのベースのフォルムをこの梳き方一つで壊してしまったり、質感を荒らしてしまったり、再現性を損ねてしまったりしてしまうという危険性も多分に孕んでいる施術という意味で、ko.mo.re.biが考える梳き方「ゾーンセニング」をお伝えしたいと思います。
☆なぜブラント用のはさみ(普通のはさみ)で梳くのか☆
そもそもヘアスタイルというのはベースカットでその土台を作るものなのですが、骨格、毛量、髪質等、素材の条件によってベースカットだけではメリハリを出していく事に限界が出てきたりもします。
そこで適切な梳きが入っているとおさまりの悪い部分をなじませ、頭をより小さく見せ、その中でも締めたい所を締め、ふっくらさせたい所をよりふっくらと強調する事ができるというのがセニングの本来の役割です。
そして髪を動かしたとき、キレイな動きの出る空気感、筆の穂先のようなキレイな質感の毛束がヘアスタイルのクオリティを高めます。
しかし、髪の毛は重力に従って下に下りてきて、その下りてきた髪の積み重なりで髪形のフォルムが生まれるのですが、その空気感を出すことに囚われすぎて梳きすぎたり、梳く位置や梳き方を間違えてしまった場合、フォルムは崩れ、質感も荒れ、再現性が極端に下がってしまいます。
そこでブラント用のはさみで梳いた場合、狙ったフォルム、空気感、質感をしっかりコントロールしながら髪を傷ませることなく梳くことができるようになります。
もちろんこれは技術ですので、そういう風にすれば大丈夫というものではなく、私たち自身が日ごろの研鑽の積み重ねで身に着けたものであり、逆に梳きばさみやレザーではいけないかといえば必ずしもそういうわけではありません。
ただそういった中で、一番髪を傷ませず、お客様が扱いやすく、キレイなフォルムや質感を作る最良の選択肢と考え、ko.mo.re.biではブラント用はさみを用いたゾーンセニングで施術をしております。
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