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パーマをかけるのに必要な知識(の一部の続き)
今回はちょっと理屈っぽいので、苦手な方は読まないでくださいね。笑
キレイにパーマかける条件としては、大きいカールだろうが柔らかいカールだろうがまずはしっかりかかる事。
けっこうそこを踏まえないでダメージレスとか、ツヤ髪とか言われる事が多い風潮がありますし、サロンによって色んな考え方があるのですが、もし貴方がご自分のパーマや髪型に疑問に思うのであれば、ここがそもそも問題である事が多いように思います。
そしてしっかりかかる中で、最低限のダメージでおさめること。
そのためにはある程度しっかり薬剤、ケミカルの知識を持たないといけません。
パーマ液(還元剤)の成分では、チオグリコール酸系、システイン系、システアミン系、チオグリセン、スピエラ、などなどあり、またそれぞれの成分が混ぜられたりしてるハイブリッド系もあったりなんですが、それぞれで特性が全く違います。
例えば健康毛にもしっかりかかるチオグリコール酸は、phが高いほどパワーが増す反面、phが下がると髪への影響力も大幅に減ります。
逆にその特性を生かして、酸性のチオグリコール酸を先に髪に付けておいて、他の還元剤を髪に付けた時にパーマ液のパワーをジンワリ上げながらケア効果もあるものも出たりと、ダメージ毛、健康毛に対してのアプローチの幅もすごく広がっています。
その成分の他にも、ph、アルカリ度、アルカリ剤で、またその薬の特性が変わったりもするんですね。
そういう色んな要素の中で、その髪質、ダメージ、仕上がりのイメージに合わせた薬剤の配合で、パーマをかけています。
今の時代の特徴として、カラー(ハイライトやダブルカラー)、既パーマ部位、縮毛矯正など、すでにダメージがある部分と、ダメージレベルがそれほどでもない部分が、1本の髪の毛の中に混在している場合が多いんですね。
そこで、昔はもちはいいけどめちゃめちゃ傷むと言われていたデジタルパーマの特徴とも言える、薬剤塗布のダメージに合わせた薬の塗り分けができるという事が武器になり、デジタルパーマが昔と違う形でまた脚光を浴びるようになりました。
その薬の塗り分けも、結局薬剤の知識がものを言うわけです。
だいぶ簡単な説明(のくせにわかりづらくすみません笑)ではあるんですが、そんなこんなで、パーマという技術が成されているんですね。
パーマって、カールやカールを利用したフンワリ感を髪につける事です。
直毛って、シャープな印象を与えます。
反対に、柔らかいカールやフンワリ感はソフトな印象を与えます。(グリグリのカールはまたちょっと別)
今の女性像は多岐にわたるので、フェミニンさやキュートさを求める場合、そのパーマの質感変化がすごく役に立ちます。
お客様にあった髪型を見つけ、再現力やもちなどのクオリティの高い施術ができるよう、これからも努力していきます!